大阪府の地域ブランド「堺刃物」

大阪の地域ブランド、堺刃物(さかいはもの)は堺刃物商工業協同組合連合会 (大阪府堺市堺区材木町西1丁1-30堺刃物伝統産業会館内)が地域団体商標に登録しています。

そういえば、昔から「本場堺の職人がつくる包丁」といったフレーズをよくコマーシャルなどで聞いていた気がします。

堺刃物なぜ国内有数のブランドを築くまでになったのでしょうか。

目次

大阪府の堺刃物とは

大阪の地域ブランド堺刃物とは、大阪府の堺市・大阪市とその周辺地域で伝統的に受け継がれた製法により生産された包丁・鋏などの刃物を言います。

主に、包丁、鋏など、調理用の刃物を中心に生産しており、刃物生産の基本である鍛冶技術と刃付け技術に特に優れていると言われます。

すべての製品での全国シェアは7%で、国内最大の産地であることは確かですが、それほど圧倒的というわけでもありません。

ところがこれが業務用になると、なんとシェア90%以上に跳ね上がります。

プロの料理人のほとんどが堺刃物を愛用し続けているのです。

大阪府の堺刃物の歴史

大阪の堺刃物がなぜそれほどプロに支持されるのか。

もちろん、高い品質が最大の理由であることは言うまでもないでしょう。

では、なぜ、大阪府の堺周辺地域で特に品質が高まったのでしょうか。

我が国における製鉄の歴史は室町時代にまでさかのぼります。

いまから600年前、たたら製鉄技術が確立し、鉄の量産が始まりました。

とはいえ、国内で鉄は限られた貴重な資源です。少ない鉄資源を有効に使う工夫として、極限まで薄く強くしなやかに打ち延ばす鍛冶技術が発達。

これが、抜群の切れ味を誇る日本刀を生むベースともなっているわけです。

この時点で、堺だけが刃物の名産地だったわけではなく、西日本一帯で広く生産されていました。

そのうち、大阪が経済と政治の中心地として発達してくると同時に、建設需要や食料需要が高騰すると同時に、工事用の大工道具や鋤、鍬などの農具需要が高まり、生産量が増加。

さらに、戦国時代に突入すると、堺は鉄砲の産地として名声を高めました。

堺刃物の名声を決定的にしたのは、江戸時代初期、たばこの葉を刻むために生産された小刀です。

堺刃物が、徳川幕府によって「たばこ包丁の専売のお墨付き」を得たことによって、「刃物といえば堺」というイメージが拡散していったということです。

参考:
堺刃物商工業協同組合連合会
日本伝統文化振興機構
大阪府
伝統工芸青山スクエア

堺刃物の商標登録情報

登録日 平成19年(2007)10月5日
出願日 平成18年(2006)10月2日
先願権発生日 平成18年(2006)10月2日
存続期間満了日 平成29年(2017)10月5日
商標 堺刃物
称呼 サカイハモノ
権利者 堺刃物商工業協同組合連合会
区分数
第8類 大阪府堺市・大阪市及びその周辺地域に由来する製法により同地域において生産された包丁・鋏
登録日 平成19年(2007)10月5日
出願日 平成18年(2006)10月2日
先願権発生日 平成18年(2006)10月2日
存続期間満了日 平成29年(2017)10月5日
商標 堺打刃物
称呼 サカイウチハモノ
権利者 堺刃物商工業協同組合連合会
区分数
第8類 大阪府堺市・大阪市及びその周辺地域に由来する製法により同地域において生産された包丁・鋏
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