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熊本県の地域ブランド 


熊本県の地域ブランド 「球磨焼酎(くましょうちゅう)」

熊本県の地域ブランド商標である球磨焼酎(くましょうちゅう)は、平成19年(2007)1月12日、球磨焼酎酒造組合によって地域団体商標に登録されました。

個性的な味もさることながら、飲むときの作法に地域特有の細かいルールがあるようです。

独特な焼酎造りの文化が育っていった背景には何があるのでしょうか。

熊本県の地域ブランド商標、球磨焼酎とは

よい作物、きれいな水、すんだ空気があるところ、よい酒あり

球磨焼酎は、熊本県南部に位置する人吉地方で生産される焼酎です。

人吉地方は別名、球磨地方とも呼ばれることから、球磨焼酎の商標が誕生しました。

米を原料とするちょっと贅沢な焼酎で、アルコール度数は35度~40度と高めです。

人吉地方は周囲を峻険な山に囲まれた盆地にあり、日本三大急流にも数えられる球磨川が流れ込んでいます。

寒暖の差が激しい気候など、稲作に適した条件が整い、熊本県内でも有数のコメどころとして発達しました。

よい作物、きれいな水、すんだ空気があるところによい酒がある例に倣って、この地にも優れた酒が生まれたわけです。

個性的な銘柄のラインアップが豊富

熊本県の球磨焼酎の公式な定義は以下の通りです。

  1. 米のみを原料とする
  2. 熊本県球磨郡および人吉市の地下水のみを使用
  3. 熊本県球磨郡および人吉市において単式蒸留機によって蒸留、びん詰したもの。

ただし、味は一様ではなく、蔵元や銘柄によって違いがあります。

現在の球磨焼酎を生産している蔵は28、すべての銘柄を合わせると200以上に及びます。

それぞれに、飲み口のよいもの、香りにこだわったもの、深いコクをもつものなど、個性的な風味が楽しめるのも球磨焼酎の特徴です。

また、熊本県の球磨焼酎は、地域団体商標以外にも、国税庁が指定する「地理的表示の産地指定」と、WTOトリプス協定に基づく国際的な産地表示による知的所有権の保護を認めた地理的表示設定にも認められています。

熊本県の地域ブランド商標、球磨焼酎の歴史

熊本県人吉・球磨地方で焼酎造りが始まったのは室町時代と言われています。

東日本では日本独特の酒造法による日本酒づくりが広まったのに対して、東南アジアや大陸で発達した蒸留酒の技術が伝わった九州では焼酎づくりが盛んに行われました。

そのほとんどが地元で消費されていたものの、この地を訪れた旅人が球磨焼酎のうまさを伝えるなどして、次第に全国へと「球磨に銘酒あり」という噂が広まっていったようです。

焼酎の生産が増え、地域外に出荷されるようになったのは明治時代になってからです。

熊本県では江戸時代まで、焼酎を生産・販売するためには藩の許可が必要でした。

また、コメが貴重品だったため、限られた蔵元のみが生産していたのです。

明治時代になると藩の制度が廃止され、酒造法のもとで届出さえすれば誰でも酒造りが可能となったことを受けて、人吉・球磨地方でも蔵元が急増し、江戸時代の3倍にあたる約60軒の酒造メーカーが誕生しました。

さらに、大正・昭和にかけて、原料に白米を使用するようになり、二次仕込法の採用や、100%白麹菌への統一など、現在の製法が確立されていきました。

熊本県の地域ブランド商標、球磨焼酎の作法

球磨焼酎の伝統的な飲み方

熊本県人吉・球磨地方では、伝統的な球磨焼酎の飲み方、作法が伝わっています。

この地方では、焼酎は温めて飲むのが一般的。

球磨焼酎専用のガラと呼ばれるフラスコ型の酒器に入れて直火で温め、35度以上ある強い酒を薄めずに飲むのが伝統の飲み方です。

お猪口も球磨焼酎専用に考案されたもので、「チョク」と呼びます。

チョクは、一般的な清酒のお猪口と比べてやや小さめで、飲み口が広がっていないのが特徴です。

また底がとがっている独特な形をした「ソラギュウ」という特殊なお猪口もあります。

底が平らではないため、下に置くと傾いて酒がこぼれてしまうので、いったんお酒を注がれたら飲み干すまで杯を置けないわけです。

人吉・球磨に伝わる独特な作法

人吉・球磨地方には、焼酎を飲むにあたっての独特な作法が伝わっています。

まず、杯に注いだ酒を飲む前に、お膳などに1滴落とすのが古い習慣です。

酒造りに必要な米と水をもたらしてくれた土地の神様への感謝を示すためと考えられています。

人吉・熊本地方では、献杯にも独特のルールがあります。

まず、目下の者から目上の人の杯へ先にさかずきをしますが、相手が最初の一杯を飲み干したらすぐに返杯を受けるのではなく、重ねてもう一杯勧めるのがこの地方ならではのしきたりです。

そのほか、チョクの持ち方や杯の受け方には細かいルールがあるようなので、地元の人に従うといいでしょう。

地理的条件が独特な焼酎と文化をはぐくんだ

熊本県の球磨焼酎が、個性的な味もさることながら、地域だけに特有の文化をはぐくんでいった背景には、この地方の地形的な特徴があります。

熊本県の中でも、人吉・球磨地方は、四方を峻険な山に囲まれた盆地になっています。

人の出入りが極端に少ない、いわゆる隠れ里として、独自の文化を形成していったわけです。

参考:
球磨焼酎酒造組合 トップページ
球磨焼酎・文化
@舎ひとよし
錦町企画観光課

球磨焼酎の商標登録情報

登録日 平成19年(2007)1月12日
出願日 平成18年(2006)4月1日
先願権発生日 平成18年(2006)4月1日
存続期間満了日 平成39年(2027)1月12日
商標 球磨焼酎
称呼 クマショーチュー
権利者 球磨焼酎酒造組合
区分数
第33分類 熊本県人吉(球磨)地方で製造された焼酎【類似群コード】28A01

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2016年12月22日 作成
2017年10月26日 更新

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