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広島県の地域ブランド 


広島県の地域ブランド 「広島の酒」

広島県の地域ブランド商標である広島の酒は、平成19年(2007)1月5日、広島県酒造組合連合会によって地域団体商標に登録されました。

よい水のあるところ、よい酒ありと言われます。

銘酒どころは、必ずといっていいほど名水どころでもあります。

ところが、広島県の水質は、酒造りには向かないとされる軟水でした。

いったい、広島県の酒造家はどうやって軟水という弱点を克服し、ブランドを築いたのでしょうか。

広島の酒とは

酒造りには向かないといわれる軟水を使った酒

広島の酒は、ロあたりが柔らかく、まろやかな味が特徴です。

その特徴を生み出しているのは、中国山地から湧き出る軟水です。

通常、酒造りに適しているのは硬水と言われます。

硬水と軟水というのは、ミネラル分の含有用によって呼び分けられています。

ミネラルの含有量が多いほど硬水に、少ないほど軟水になります。

軟水は素材の成分を引き出しやすいので日本料理やお茶に適しているといわれ、一方の硬水は西洋料理に向いているとされます。

どちらがいいというわけではありませんが、酒造りに適しているのは圧倒的に硬水と言われていました。

それは、酒造りに欠かせない酵母のエネルギー源となるのが水に含まれるミネラル分だからです。

たとえば、酒どころとして有名な灘は超がつくほどの硬水です。このため、辛口でしっかりした風味を持つ酒ができます。

これに対して軟水はなかなか発酵が進まないため、淡白な味わいになる傾向がありました。

こうした軟水の難点を克服するために開発されたのが、広島発祥の「軟水醸造法」です。

淡白な味わいを生かし、辛くて風味の強い酒が苦手な人でも飲みやすい、淡麗ですっきりした味わいの新しい酒が誕生したのです。

酒造りには向かないとされる軟水を逆に利点へと変えた広島杜氏の努力が、日本酒の新しい境地を切り開いていったわけです。

独自に開発した酒造好適米

広島の酒の評価を高めているもう一つの存在として、県が独自に開発した酒造好適米があります。

広島県内ではもともと、「八反」と「雄町」という酒造米が栽培されていました。

たとえば、雄町は、日本全国の酒米の9割を占め、酒米の中の酒米と呼ばれる「山田錦」、その山田錦と双璧をなす日本を代表する酒米である「五百万石」の2つの酒米のルーツとされる品種です。

そうした、優良品種をもとに、広島県立農業技術センター、広島県立食品工業技術センター、JAグループ広島、酒造組合の4者が協力し、さらなる品種改良を行った結果、全国的にも評価の高い八反錦、広島八反、広島雄町、こいおまちなどの酒造好適米が誕生したのです。

広島の酒の種類

広島の酒には、大きく、「広島特撰」と「広島上撰」の2種類があります。

単に広島の酒を名乗るなら、県内で醸造した日本酒であればよいのですが、広島特撰・広島上撰を名乗るためには、広島県酒造組合連合会参加の組合員が醸造・調合した清酒でなければなりません。

また、広島特撰・広島上撰とも、農産物検査法により3等以上に格付けされた原料米を使用することが条件です。

広島の酒の歴史

広島県では古くから日本酒が造られてきましたが、現在の広島の酒の名声を確立することになった軟水醸造法が開発されたのは、明治30年のことです。

地元出身の杜氏・三浦仙三郎氏が考案したものです。

話は、開発の時点からさかのぼること20年前、当時30歳という若さで自分の酒蔵をもって独立した仙三郎でしたが、いきなり4年連続で腐造を出してしまいました。

腐造とは、発酵の過程がうまくいかず製品化に適さない品質になってしまうことです。

酒蔵の酒すべてがだいなしになるため、蔵元にとっては致命的な状況です。

多大な損失を出してしまった仙三郎は広島の水に原因があることを知ると、軟水でも安定して醸造できる方法を追求。

ついに20年の研究の末、軟水醸造法にたどりついたということです。

仙三郎の造った酒は評判になり、またたくまに人気の酒になると、苦労の末に編み出した軟水醸造法を広島県内の酒造家に惜しげもなく公開したのです。

仙三郎から軟水醸造法を伝授された広島の酒蔵はさらに磨きをかけていき、広島の酒の評価はぐんぐん上がっていきました。

そして迎えた明治40年(1907)、日本全国の酒どころから各地で自慢の酒を一堂に集め、その品質を競いあう第1回全国酒類品評会が開かれたときのことです。

この当時、すでに圧倒的なブランドを確立していた灘(神戸)、伏見(京都)に対し、広島の酒は互角以上の評価を獲得。

一気にトップ3ブランドに躍り上がったのです。

参考:
広島県酒造組合 広島の酒文化
広島の酒ができるまで
安芸津町商工会
広島市水道局企画総務課

広島の酒の商標登録情報

登録日 平成19年(2007)1月5日
出願日 平成18年(2006)4月3日
先願権発生日 平成18年(2006)4月3日
存続期間満了日 平成29年(2017)1月5日
商標 広島の酒
称呼 ヒロシマノサケ,ヒロシマサケ,ヒロシマシュ
権利者 広島県酒造組合連合会
区分数
第33分類 広島県産の清酒【類似群コード】28A01

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2016年12月23日 作成
2017年10月26日 更新

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