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福井県の地域ブランド 


福井県の地域ブランド 「越前漆器」

福井県の地域ブランド商標である越前漆器(えちぜんしっき)は、平成19年(2007)1月5日、越前漆器協同組合によって地域団体商標に登録されました。

福井県鯖江市といえば「世界的なメガネの産地」として有名ですが、もう一つ日本一のものがあります。

木製の型に漆を何層にも塗り重ねてつくる漆器です。

近年では漆器の風合いを持った樹脂製のものが主流ですが、旅館や飲食店など業務用漆器の生産では福井県鯖江市産が全国シェアの8割を占めます。

福井県の地域ブランド商標、越前漆器とは

土台にトチノキ、ミヅメ、ケヤキなどの木材を使用、塗りは花塗(はなぬり)と呼ばれる技法によって、ハケの跡やほこりが付かないように仕上げられます。

非常に堅牢なつくりと、漆黒の深い色合い、そして、京都の蒔絵と輪島の沈金の影響を受けた優美な装飾性が特徴です。

鯖江市の中でも河和田地区で生産がさかんなことから、別名「河和田塗」とも呼ばれます。

また、もともとは河和田地区のなかの片山集落で漆器づくりが始まったことから、古くは「加山椀」ともよばれていました。

昔ながらのお椀や箸などの日用品に加え、祭で使われる山車の漆塗りも福井県内の業者が請け負っています。

現在では漆塗りの風合いを再現した樹脂製の製品が主流になりましたが、現在でも工業製品としての漆器製品と、伝統工芸品が存立しているのが福井県鯖江市の漆器業の特徴です。

福井県の地域ブランド商標、越前漆器とは

きっかけは福井県と縁の深い天皇

越前漆器の歴史は古く、1500年前、神話に登場する神々の末裔が活躍していた古墳時代にまでさかのぼります。

後の継体天皇がまだ即位前のこと、壊れた冠の修理を、片山集落(現在の福井県鯖江市片山町)の塗師に命じたことがそもそものきっかけです。

この当時、都はいまの滋賀県のあたりにありましたが、継体天皇はなぜ福井県の塗師に依頼したのでしょうか。

それは、継体天皇が即位前に拠点としていた地こと福井県だったからです。

継体天皇の一代前の武烈天皇には子がなく、後継を決めないまま亡くなったので、その死後、次の天皇を誰にするかで紆余曲折したあげく、応神天皇(第15代天皇)の子孫とされる男大迹王(をほどのおおきみ=後の継体天皇)に決まったとされます。

つまり、継体天皇はそもそも、天皇の後継者として育ったわけではなく、58歳で天皇になるまで福井県を統治する王族だったのです。

したがって、このとき、修理を依頼した冠は皇族の冠ではなく、地方豪族のものだったのかもしれません。

さて、天皇(このときはまだ男大迹王という地域王族)から依頼された冠の修理を完了した塗師は、冠を納める際、一緒に自慢の黒塗り椀を献上しました。

漆は接着剤として使われる補修材の一種であると同時に、漆工の材料であり、塗師は両方の技術をもっていたのです。

その漆椀の出来栄えに感動した継体天皇は、片山集落で漆器づくりを行うよう奨励したということです。

伝統工芸品から福井県の一大産業になるまで

室町時代は「片山椀」と呼ばれ、普段使いとしてだけではなく、仏事などの祭礼用としても重宝されていたようです。

江戸末期になると京都から蒔絵の技術を取り入れたのと同時に、一方で、やはり漆器の名産地として知られる輪島から沈金の技法も取り入れ、装飾性が磨かれていきます。

さらに、明治になると椀だけではなく、重箱、手箱、盆、菓子皿、花器などに製品ラインアップが広がりました。

このころには、河和田塗の名で全国に知られるようになっていました。

昭和になると、旅館や食堂、飲食店などで使う業務用漆器の生産に乗り出し、一大産業へと発展していきます。

そして、平成16年、鯖江市の小学校で給食用の食器として越前漆器が採用されました。

一般に、食堂などで使われる業務用漆器は、漆器の風合いを持った樹脂製のものです。

本物の漆器は高級品であり、また、食器洗浄器に対応できないため業務用には向きませんでしたが、越前漆器協同組合によって、食器洗浄器や消毒保管庫に対応可能な本物の漆塗製品が開発され、学校給食での使用が可能となったのです。

参考:
越前漆器協同組合 トップページ
越前漆器のこと
越前漆器協同組合について
鯖江市役所
うるしの里かわだまちづくり協議会
継体大王と越の国・福井県
伝統的工芸品産業振興協会

越前漆器の商標登録情報

登録日 平成19年(2007)1月5日
出願日 平成18年(2006)4月20日
先願権発生日 平成18年(2006)4月20日
存続期間満了日 平成39年(2027)1月5日
商標 越前漆器
称呼 エチゼンシッキ
権利者 越前漆器協同組合
区分数
第21分類 福井県鯖江市とその周辺地域で生産される漆塗りの花器・しゃもじ・ぜん・盆・はし・はし箱・ひしゃく・食器類【類似群コード】19A03、19A05、20C02

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2016年12月22日 作成
2017年10月26日 更新

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