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愛知県の地域ブランド 


愛知県の地域ブランド「祖父江ぎんなん」

祖父江ぎんなんは、愛知県が生んだ地域ブランド商標です。

平成21年(2009)4月24日、愛知西農業協同組合(愛知県一宮市北小渕字道上15番地1) によって地域団体商標に登録されています。

高級食材として珍重される祖父江ぎんなんは、かつて、他産地の6~7倍の値段で販売されていたこともあるそうです。

愛知県の祖父江ぎんなんはなぜそれほどのブランド価値を築いたのでしょうか。

愛知県の祖父江ぎんなんとは

祖父江ぎんなんは、愛知県稲沢市祖父江町内で生産された銀杏のことを言います。

他の産地に先駆けて、江戸時代にはすでに食用銀杏の生産を開始し、品種の選抜と淘汰によって、久寿、金兵衛、藤九郎、栄神などのオリジナル品種の生成に成功。現在でも生産量は日本一、国内生産の30%を占めます。

大粒で形もよく、もっちりとした食感が特徴で、料亭などで扱われる高級品としても知られます。

祖父江町は人口2万人、面積で2キロ四方の地方の田舎町。いったいなぜそんな小さな町で銀杏生産がこれほど盛んになったのでしょうか。

愛知県の祖父江ぎんなんの歴史

話は江戸時代に遡ります。

この地では、昔から、冬期に北西から吹く季節風「伊吹おろし」にみまわれていたことから神社や仏閣、武家、大店など、経済力のある人や組織は屋敷のまわりに防風林としてイチョウを植える習慣がありました。

この屋敷周りのイチョウから銀杏を収穫していたことから、祖父江ぎんなんは別名「屋敷ぎんなん」とも呼ばれます。

特に、祖父江町の中でも、山崎地区に屋敷が集中していました。

限られた範囲にイチョウが群生することになり、特殊な環境の中で自然交配が進み、他産地に見られない大粒の銀杏が誕生したようです。

やがて、収穫した銀杏を名古屋などの都市部で販売する人が現れます。

大粒で珍しい山崎地区の銀杏は、在来種の6~7倍の高値で売れました。

その話を聞きつけた山崎地区の人たちは、大粒の銀杏がとれるイチョウの木を穂木によって増産し、やがて、その動きが祖父江町全体に広がっていったものです。

現在では、祖父江町内に1万本を超えるイチョウの木が群生としており、紅葉のころ、葉が一斉に色づき、町全体が黄色に染まる様が名物となっているほどです。

愛知県の祖父江ぎんなんのブランド力の考察

祖父江ぎんなんのブランド力の背景にあるものは何でしょうか。

他産地に比べて大粒という特徴があり、いち早く市場を開拓した功績はもちろんあります。

しかしそれだけではありません。

祖父江ぎんなんは、最初に売り出したころから高値で取引されたことで、高級品として演出されたものと思われます。

ブランド力を持つことによっていろいろなマーケティング上の優位性が生まれるわけですが、その最たるものは、高ければ高いほど売れるというトップブランドの法則があります。

たとえばファッションブランドのシャネルは、2011年に商品の価格を平均25%引き上げることを発表しました。

素材が高級になったわけでも、デザインが変わったわけでもなく、ただ値上げしただけなのに、値上げ前の駆け込み需要で売上が一気に売り上げが上昇したのです。

それだけではありません。

同社はその後も段階的に値上げを続けました。

普通、駆け込み需要で売上が増えても、ニーズの先食いをしているだけで、値上げ後に揺り戻しがくるものなのです。

ところが、シャネルの売り上げは下がるどころか、値上げするたびに増え続け、2011年からの3年間で売り上げは65%伸びたのです。

値段が高ければ高いほど売れる不思議

素材も製造法も変わっていないのに、シャネルはなぜ製品の値上げに踏み切ったのかというと、そうしたほうが売れることがわかっていたのです。

トップブランドだからこそ可能なマーケティングで、素材も製造法も変わっていないのに値段を上げるだけで価値があがるのです。

これを専門用語でヴェブレン効果と言います。

アメリカの経済学者ヴェブレンが提唱した概念で、高価なものを所有する喜び、高価なものを購入できる優越感を消費に求める性質が人間にはあり、この心理的効果を高級ブランドは演出しているのです。

祖父江ぎんなんも、たまたま生産数が少なかったため需要と供給の関係で高価になったものと思われますが、それが、ブランド力を築くのにかえって奏功したというわけです。

したがって、祖父江ぎんなんなど、トップブランドを確立したブランドは、もっと売り上げを増やしたいと思ったら、下手に値下げセールなどしないことです。

参考:
稲沢市観光協会
稲沢市
祖父江ぎんなんブランド推進協議会
旅ぐるたび

祖父江ぎんなんの商標登録情報

登録日 平成21年(2009)4月24日
出願日 平成20年(2008)1月16日
先願権発生日 平成20年(2008)1月16日
存続期間満了日 平成31年(2019)4月24日
商標 祖父江ぎんなん
称呼 ソブエギンナン,ソフエギンナン
権利者 愛知西農業協同組合
区分数
第31類 愛知県稲沢市祖父江町内で生産された銀杏

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2017年04月02日 作成
2017年12月06日 更新

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