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商標関連時事コラム 


埼玉県のPRにうどん県を使用も問題なし

うどん王国と言えば四国の香川県が知られていますが、埼玉県在住の有志で作るグループがうどん県の称号を奪うと宣言して話題になっています。

うどんをご当地グルメとして推進することはもちろん何の問題もありませんが、うどん県は香川県の登録商標です。

うどん日本一を目指すのはいいとして、商標登録している称号を奪うことはが果たして可能でしょうか。

参考:埼玉を日本一に 「香川を超える」会社員の企画に学生協力 来月、入間でイベント /埼玉

香川県に次ぐ第二位のうどん県

うどん生産量日本一を目指す活動を始めたのは埼玉県入間市在住の会社員、永谷晶久さんを中心とした有志グループ。

2015年5月に埼玉を日本一の『うどん県』にする会を設立し、現在は県内のうどん店を食べ歩いてSNSなどで情報発信する活動を行っています。

目指すところはうどん王国である香川県を抜いて埼玉県をうどん生産量日本一にすること。

香川県の讃岐うどんに対抗する名物うどんと言えば、秋田県の「稲庭うどん」、長崎県の「五島うどん」、群馬県の「水沢うどん」、富山県の「氷見うどん」、愛知県の「きしめん」などの名があがります。

このなかで、埼玉県の位置はというと、うどん生産量では名だたる名物うどんを差し置いて堂々の二位なのです。

関東ローム層を形成する埼玉県は水はけがよく昔から小麦の生産がさかんでうどんがよく食べられていました。

全国的な知名度はさほどではありませんが、武蔵野うどんや加須うどんなど郷土料理としてもしっかり息づいています。

近年では、鴻巣市を流れる荒川が日本一の川幅であることにちなんだ極端な幅広麺を使ったこうのす川幅うどんがB級グルメとして話題になりました。

うどん県としてのポテンシャルは意外に高いのです。

特定の商品や宣伝でない限り問題なし

ところで、うどん生産量日本一を目指すこととうどん県の称号を奪うことは話が違います。

なんといってもうどん県は香川県の登録商標です。

仮に、生産量で埼玉県が香川県を抜いたとしても、うどん県の呼称を使えるのは香川県ならびに、香川県からライセンスを受けた者だけです。

もうすでに、グループは「うどん県」という呼称を活動の中で使っているわけですが、問題にならないのでしょうか。

まず、商標を持っている香川県側はどう見ているのでしょうか。

県の担当者は、「うどんの盛り上げに埼玉県の皆さんが立ち上がったことを歓迎したい」といまのとこと、うどん県というフレーズを使うことを問題視しない様子です。

特許庁としても「特定の商品や宣伝で使わない限り法的な問題はない」という立場です。

現在のところはあくまで任意のグループとして県全体でうどん食を盛りあげていこうという活動です。

埼玉県内のうどん店や製麺業者が「うどん県」を使い始めたらさすがに問題でしょうが、個人的なグループでやっていることなので、商標法で禁じているいわゆる商標の持つ権威のただ乗りではないという判断のようです。

ところで、埼玉県はうどん生産量で一位の香川県に続く2位であることは確かですが、農水省の調査によると、香川県のうどん生産量約6万トンに対して埼玉県は2万5000トンほど。

大きく水を開けられており、その差は2.5倍。

遙か遠くと言っていいでしょう。

それでもメンバーは十分に日本一を狙えると意気軒高で、毎日うどん店巡りや麺打ち体験などの活動に精を出しているとのこと。

埼玉県が香川県を抜いて日本一のうどん王国になり、うどん県の称号を巡って両者で争いが起こるかどうか心配しなければならないのは、どうやら遠い未来の話のようです。

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2016年07月19日 作成
2017年11月05日 更新

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