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ネーミングとロゴをめぐる物語 


ネーミングをめぐる物語「オリンパス」

光学機器、電子機器メーカーの「オリンパス」。

家電メーカーとはまた違った専門性の高い製品や、プロの仕事に役立つ製品づくりを目指す、ちょっと玄人好みのメーカーと言えるかもしれません。

今回はオリンパスの歴史とその名の由来についてお話をいたします。

オリンパスの創業から現在まで

オリンパスは、1919年に顕微鏡や体温計を製造販売するメーカー、高千穂製作所として創業したのが始まりです。

創業者山下長氏は元弁護士という異例の経歴の持ち主。

まだ戦前のことで、成人男子には兵役の義務があったため、いったん弁護士事務所をたたんで1年の兵役があけたあと、そのまま弁護士に復職せず商社勤務に転身しました。

商社で有能な働きぶりを見せた山下は、その報奨として会社から出資を受ける形で独立したことが創業のきっかけになりました。

創業当時使っていた商標「ときわ」は、山下氏の前勤務先で出資金を提供した常盤商会に由来します。

独立した山下は国産顕微鏡の開発に取り組み、その量産化に初めて成功すると、1923年には顕微鏡事業に専念するため体温計事業を売却しました。

このときに生産していた顕微鏡は、当時の世界最高品質を誇っていたドイツのラインヘルト社に匹敵すると言われるほど高い技術力を誇っていました。

顕微鏡事業が順調に成長する一方で、カメラ事業にも進出。

戦前までにはすでに、現在の事業の基盤を築いていたのです。

戦後復興の中でいち早く生産を再開させると高度経済の波に乗って再び成長軌道を取り戻し、このとき、3つ目の事業の柱になる医療機器事業に参入しています。

現在、同社は、内視鏡、顕微鏡、デジタルカメラ、小型録音機などの光学機器、電子機器を製造販売していますが、特に内視鏡分野では実に世界シェアの75%を占めるなど、医療事業が強いメーカーとして世界的に知られています。

社名がオリンパスになるまで

同社は、1919年に創業した当初から、商標として「オリンパス」を採用していました。1921年には”Olympus”を正式に商標登録しています。

商標として冠した名称が知名度の向上にともない、後に社名へと採用することになるわけですが、すぐ変わったわけではありません。

まず、1942年に高千穂製作所からいったん高千穂光学工業に社名変更しています。

その後、1949年に東京証券取引所へ上場したタイミングでオリンパス光学という社名になりました。

ここで初めて“オリンパス”という商標が社名に使われます。

そして、2003年に光学の文字がとれて現在のオリンパス株式会社に落ち着いたわけです。

オリンパスはギリシャ神話のオリンポス山から

オリンパスの社名の由来はギリシャ神話の神々が住むオリンポス山にちなんでいます。

ギリシャとはとくにかかわりがないように思われる会社で、なぜオリンポス山が登場するのでしょうか。

その理由は創業時の社名「高千穂製作所」にあります。

この社名は、宮崎と鹿児島の県境に存在する「高千穂峰」からとっています。

日本神話で八百万の神々が集まると言われている聖なる山からとった由緒正しい社名と言えるでしょう。

その高千穂製作所で、新しく開発した顕微鏡の名前を考える際、日本の神々が集う高千穂という社名に対応する呼称として、西洋の神々が集まるオリンポスを引き合いにだし、「オリンパス」と名付けたのがはじまりです。

社名とともに変遷したロゴマーク

1921年の商標登録された際のロゴは顕微鏡などの製品につけられたものでした。

当時は現在と全く違うレトロなデザインで、「OLYNPUS TOKYO」と表記されていました。

「TOKYO」の代わりに「OIC」が使用されている時期もあります。

OICは、当時の社名、オリンパス光学工業の「光学工業」を表す「OPTICAL INDUSTRIAL COMPANY」の頭文字からとったものです。

1970年に現在の書体のものに変更。高品質で洗練された印象を与える狙いで作り替えられました。

さらに2000年代に入り、ロゴの下部に黄色い線が入ります。

このデザインは「オプトデジタルパターン」と呼ばれ、光学の光とデジタルが持つ無限の可能性をイメージしたものだということです。

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2016年09月19日 作成
2017年09月20日 更新

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