ネーミングをめぐる物語「エディ(Edy)」

「シャリーン」と小気味いい独特の決済音が特徴の電子通貨「エディ」。

コンビニ決済に定期券の変わりと、日常生活ですっかり定着しました。

アルファベットで「Edy」と表記されることが多く、一般的にも英語表記の商標を見慣れていると思います。

しかし実は、商標登録上はカタカナの「エディ」が正しいことはあまり知られていません。

今回は、「エディ」の由来と歴史について調べました。

目次

名前の由来は第四の通貨への思いから

エディ=Edyの名称は、ユーロ (Euro) ・アメリカドル (Dollar) ・円 (Yen) に次ぐ第4の基軸通貨になってほしいとの願いから、各々の頭文字を取る形で付けられました。

とてもスケールが大きな話です。

とはいえ、破竹の勢いで利用シーンを拡大している現状を見ると、“第4の通貨”というスローガンも、あながち大げさとは思えなくなってきます。

なんといっても、現在利用されているエディの加盟店舗数は全国約40万店以上に及びます。

プリペイド式電子マネーの中では利用店舗数ナンバーワンであり、日常の買い物や交通機関の決済になくてはならないカードになっているのも事実。

お財布を忘れても、携帯電話を忘れても、電子マネーカードが一枚あれば何とか一日を過ごせる時代になりました。

スタートはソニーの社員食堂から

エディの開発に着手したのは電気製品大手のソニーと同社のグループが社で金融を扱うソニーファイナンスインターナショナルです。

当初は自社の社員食堂や自動販売機で扱える電子マネーオペレーションのモニターテストからスタートし、次第に一般の来訪者向けにも発行されるようになりました。

なお、当時は、さくら銀行(現三井住友銀行)とカードを共有していたため「Edy!カード」と「さくらキャッシュカード一体型Edy!カード」の2種類を発行していたそうです。

2000年になると名称から「!」を除いた「Edy」に改め、翌年にはインターネットショッピング上の決済実証試験なども行なわれます。

その後も様々な利用店舗を増やしていくと同時に学生証一体型、チケット一体型やリストバンド型のエディも登場。

利用の幅が一気に拡大していきました。

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