ネーミングをめぐる物語「android」

アップルのアイフォンに使われるiOSと双璧を成すオペレーティングシステムと言える存在が「android(アンドロイド)」です。

主にスマートフォンやタブレット端末に搭載されていることで有名ですが、このandroidは何故androidという名前になったのか?

今回は世界的にも大きなシェアを誇るandroidの由来について追います。

目次

もともとは会社の名前だったandroid

Androidと言えば現在ではGoogle社の登録商標という認識が強いと思いますが、作ったのがGoogle社ではなくその名もずばりAndroidという会社です。

つまり、開発した会社が自社の名前をOS名につけたわけです。

開発者はアンディ・ルービン氏。

Android社の創設者です。

ルービン氏は、無償で使用できるモバイルプラットフォームの開発を志しandroidを開発しました。

後にGoogle社に買収されることとなるのですが、実はリリースされたのはGoogle社がAndroid社を買収した2年後の話です。

つまり、開発途中のOSを会社ごと買収したわけです。

アンディ・ルービン氏とAndroidの将来性を見抜いたGoogle社の抜け目ない判断はさすがといったところでしょう。

創設者がandroidに込めた想い

Googleに買収された後も、ディレクターとしてandroidの開発に奮闘したアンディ・ルービン氏ですが、大学卒業後はライバルのアップル社に入社した経歴も持っています。

androidは「人造人間」を意味し、「人に近しい存在になるように」というアンディ・ルービン氏の想いから名づけられました。

ちなみに「android」の「andoro」はギリシア語で「男性、人」、「oid」は接尾辞で「~のようなもの、~もどき」という意味を持ちます。

直訳すると「人間のようなもの」という意味になります。

ロゴマークとコードネーム

Androidのロゴにも採用され、マスコットキャラクター的な存在である緑色のロボットをCMなどで見たことがある人は多いでしょう。

正式名称をBugdroid(バグドロイド)と言いますが、日本では通称「ドロイド君」と呼ばれ親しまれています。

ちなみにAndroid OSの各バージョンにはコードネームがあり、ver.1.5からはお菓子の名前が付けられ、ドロイド君がそれぞれのお菓子に扮した姿も描かれています。

それぞれのバージョンに付けられたコードネームは以下の通り。

  • ver.1.0・・・Astro
  • ver.1.1・・・Bender
  • ver.1.5・・・Cupcake (カップケーキ)
  • ver.1.6・・・Donut (ドーナツ)
  • ver.2.0 ver.2.1・・・Eclair (エクレア)
  • ver.2.2.x・・・Froyo (Frozen Yogurt:フローズンヨーグルト)
  • ver.2.3.x・・・Gingerbread (ジンジャーブレッド)
  • ver.3.x・・・Honeycomb (ハニカム:蜂の巣のように穴のあいたスポンジケーキ)
  • ver.4.0.x・・・Ice Cream Sandwich (アイスクリームサンドイッチ)
  • ver.4.1.x・・・Jelly Bean (ジェリービーン)
  • ver.4.4 ver.4.4.4・・・KitKat(キットカット)
  • ver.5.0 ver.5.1.1・・・Lolipop(ロリポップ)
  • ver.6.0 ver.6.0.1・・・Marshmallow

モバイルのOSとしては世界一のシェアを誇るandroid。

今後もその進化には目を離せません。

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