ロゴをめぐる物語「ヤンマー」

創業100年以上の歴史を持つヤンマー。

次の100年に続くブランドを目指すために新しく作ったのが現在のロゴです。

鋭角なフォルムが特徴的なロゴにはいったいどんな意味が込められているのでしょうか。

今回は、ヤンマーの商標登録とロゴにまつわるお話です。

目次

モチーフはトンボから

2012年に創業100周年を迎えヤンマーは、新たなブランドイメージを発信するため、FLYING-Y BUILDING、YF2112というプロジェクトに着手しました。

総合ディレクターにはクリエイティブディレクターとして世界的に知られる佐藤可士和を起用。

創業100年を迎えて、次の100年を目指すという意気込みの大掛かりなビジュアルブランディングの刷新に着したのです。

そうして、2013年に誕生したのが現在のロゴです。

鋭角な2本のラインが特徴的なブランドマークは、FLYING-Yと呼ばれます。

同社が100年前に商標登録した社名ヤンマーの頭文字である「Y」と、商標の由来でもあるオニヤンマの「羽」をモチーフにしたものです。

鋭いフォルムは、未来を切り開く先進性と最先端の技術力を表しており、コーポレートカラーである赤は、「開拓者精神」「挑戦」「情熱」「太陽」「豊かさ」を示しています。

牧歌的なイメージを変えたかった

従来のヤンマーのイメージと言えば、農業機械を主力としていたことから、のんびりとした農村の情景が浮かんでいたものです。

新たなブランドイメージの確立に着手した山岡健人社長はそんなイメージを変えたかったようです。

佐藤可士和に依頼したのは、「ヤンマーをプレミアムブランドにしてほしい」ということでした。

ヤンマーは農業機械や船舶などの分野で常に世界に先駆けた製品を開発してきました。

実は、技術力と開発力に優れている会社である、という自負があります。

もっというと、南極観測隊の昭和基地に観測隊メンバーとしてヤンマー社員もかかわるなど、チャレンジや冒険を志向する社風が強いという側面もあります。

決して、牧歌的なのんびりしたイメージ通りの会社ではないというわけです。

世間のイメージを変えたいという願いが、近未来を思わせる洗練されたデザインを誕生させたのです。

参考:
YAMMAR

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