商品の機能や特徴にちなんだ商標

SKINの商標をもつのはP＆G

化粧品として「スキン」を含む商標として登録されているのは、「SKIN」があります。

権利者はProcter＊Gamble Manufacturing Cologne GmbHという長い社名。どうもP＆Gの関連会社のようで、香水の商標として使っています。

「SKINN」を出願中なのはPeri,Joseph,Ａなる人物。詳しいことは不明です。

商品としては、化粧品、スキンケア剤、スキンク・ローション、化粧水、アイクリーム、リップジェル、ファンデーション、口紅・ほお紅・コンシーラー、おしろいからなるメイクアップキットとしての登録です。

「SKIN3」も出願、審査中です。出願者のPlastic Surgery Innovations, LLCはアメリカの化粧品メーカーです。

Plastic Surgery Innovations, LLC

肌で商標登録されているのは広告表現が多い

化粧品として肌（ハダ）を含む商標して登録されているものの中で、面白かったのが、具体的な商品名やブランド名ではなく、広告表現で使うコピーやキャッチフレーズのようなものが多かったことです。

たとえば、「肌エナジー」（ディノス・セシール）、「オンナ肌」（ノエビア）、「肌クリア」（クラシエホームプロダクツ）、「肌テンポ」、「肌ピッチ」（日本メナード化粧品）、「肌ノイズ」（ポーラ）などです。

ロート製薬が商標登録している「肌会」は、同社が扱っている化粧品の使用体験会のことです。

小林製薬が商標登録している肌コラムは、ホームページ上などで展開している肌に関するコラム記事の表題です。

ディノス・セシール
ノエビア
クラシエホームプロダクツ
日本メナード化粧品
ポーラ
ロート製薬「肌会レポート」

小林製薬「肌コラム」
二の腕ブツブツ薬お役立ち情報
オードムーゲ　肌コラム

一度拒絶された商標を少し変えて再チャレンジ

ユニリバーエヌブイが出願中の「ウルオイケア」は審査待ちの状態ですが、実はこの会社では、以前に一度、「うるおいケア」で出願して登録できなかった経緯があります。

前回の出願は、1999年3月19日、「うるおいケア」を横書きし、第3分類（せっけん類,香料類、化粧品、つけづめ、つけまつ毛、歯磨きなど）を指定商品として行われましたが拒絶査定となり、これを不服として拒絶査定に対する審判を行っていましたが、結局認められませんでした。

そこで、2016年になり、今度はすべてカタカナの「ウルオイケア」で改めて出願を試みたようです。

調べた限りではユニリバー（家庭用品大手の「ユニリーバ」とは異なる）という会社の背景は不明でしたが、よほど登録したいようです。

が、前回の、ひらがなとカタカナが混成した商標でも「用途・品質も用いる表現を普通に用いられる方法で記述したもの」として商標登録が認められなかったので、今回もどうでしょうか。

ナチュラル含む商標は審査中の案件が多い

「Crystal natural」の商標を登録するバイエルスドルフ・アクチエンゲゼルシヤフトという会社、少々長い社名ですが、一般には「バイエル」といったほうがわかりやすいでしょう。

ドイツに本部を置く世界的な化学・製薬メーカーです。ドイツ語の正式名称だと、こんなに長い社名だったのです。

花王が商標登録している「ナチュラルオアシス」は、入浴剤シリーズ「バブ」の新商品「森のこもれび ナチュラルオアシス」の商品名として使っています。

「ナチュラルコスメ」の商標を出願中のナチュラルカインドは、兵庫県にある化粧品製造販売の会社。

商標は審査中ですがすでに「ナチュラルコスメ」のブランドで営業開始しています。

ハリウッド化粧品が出願中の「Natural Ex」も申請中ですが、すでに和漢植物を原料に使った化粧品シリーズとして大々的に売り出し中です。

バイエル
花王（ニュースリリース）
ハリウッド株式会社