美女の代名詞にちなんだ商標 – 現代美女編

エリザベスは50件

現代美女の代名詞として、まずは、ハリウッド女優の名前にちなんだ商標について調べてみました。

美人女優の筆頭、大女優エリザベス・テイラーの「エリザベス」について、化粧品として商標登録しているのは50件でした。

さすが、ハリウッドの黄金期をけん引した大女優です。

エリザベスについては、愛称の「リズ」でも87件の登録がありました。

もっとも、エリザベスにしてもリズにもしても、欧米の女性名称として一般的なので、必ずしもエリザベス・テイラーを意識しているわけではないと思いますが。

ともあれ、化粧品としてエリザベスで商標登録されている50件についてみると、ほとんど2社に集約されます。

1社は、文政8年（1825）創業の老舗紅商である伊勢半本店。もう1社はアメリカの化粧品ブランド「エリザベス・アーデン」の商標権を持つFDマネージメントという会社です。

アメリカの「エリザベス・アーデン」は創業者の名前からとったブランド名。

本名ではなくビジネスネームのようですが、いずれにしてもエリザベス・テイラーとは直接関係ありません。

商伊勢半本店については、子会社でその名も「エリザベス」という化粧品メーカーがあります。

エリザベスの設立は1954年（昭和29年）。

このころすでにエリザベス・テイラーはハリウッドを代表する女優として数々のヒット映画に出演していました。

日の出の勢いの人気女優の名前にあやかったのでしょうか。

が、よく見ると、伊勢半本店が「エリザベス」の商標を最初に登録したのは1919年。

エリザベス・テイラーが生まれる遥か昔。

どうやら無関係なようです。

伊勢半本店
エリザベス

オードリー・ヘップバーンの商標を持つ人は

次に、イギリス生まれのハリウッド女優、オードリー・ヘップバーンのオードリーで調べてみると、7件の登録がありました。

その名も「Audrey　Hepburn」として商標登録しているのが、ショーン・ヘップバーン・フェラーとルカ・ドッティという個人。

実はこの2人、オードリーの実の息子と娘です。

大女優だった母親の名前が勝手に使われないよう、商標権を管理しているようです。

そのほかに、化粧品として「MY AUDREY」の商標を登録しているのは、その名もMY AUDREYという会社。東京都千代田区に本社を置き、化粧品の製造販売、美容院の運営などをしています。

ホームページを覗くと、そうは書いてありませんが、オードリー・ヘップバーンをかなり意識していることがわかります。

MY AUDREY

モンロー、マリリンでも商標登録

最後に、数々の伝説を持つ女優マリリン・モンローで調べてみると、モンローで7件、マリリンでも4件の登録がありました。

そのものずばり、「MONROE＼モンロー」の商標をもつのは再び登場、伊勢半です。

伊勢半本店のグループ会社で、化粧品の製造販売を行っています。先ほどのエリザベスは女優とは無関係でしたが、こちらはマリリン・モンローを意識した商標でしょうか。

ただし、調べた限りでは「モンロー」という商標の商品は見当たりません。

「モンローウォーク＼MONROE WALK」で商標を登録しているのは化粧品大手のコーセー。

こちらも、モンローウォークという商標名の商品はいまのところ見当たりません。

マリリンで見ると、フルネームの「MARILYN MONROE」で堂々と商標登録しているケースがあります。

権利者はマリリン・モンロー・LLCなる会社。

どんな会社でしょう。

LLCはアメリカ式の会社表記で、日本でいう有限会社のこと。

どうやら、マリリン・モンローの商標権を管理している会社のようです。

もう一つ、「MARILYN＼マリリン」の商標を化粧品で登録していのは、大阪のアモロスという会社で頭髪用化粧品のメーカーです。

この会社もいまのところ、マリリンという商標の化粧品は見当たりませんでした。

伊勢半
コーセー
アモロス